すでに長期・中期・短期間の駐在だけでなく、複数地域・数か国に海外出張を経験したカンダです。
今回は海外駐在の破壊力:アーリーリタイアへの近道の続編として、短期駐在と海外出張について実例をまじえて記事にしていきます。
以下が前回記事にした全体に関するものですが、今回は海外出張と短期赴任について掘り下げたいと思います。
[↓前回記事:ご一読ください。]数か月の短期駐在も数をこなせば馬鹿にできない理由
前回の記事で海外駐在は1年以上が勝負、重要になると記事にしましたが、一方で数か月の短期的な海外駐在も数をこなせば馬鹿にできないので、これについて経験を踏まえて掘り下げたいと思います。
短期海外駐在の破壊力:とにかく仕事に集中できる環境で収入は駐在員と同等
海外駐在は駐在員を出す部署も受け入れる部署も手間がかかるので、決して機会として多くはありませんが、短期的な海外駐在が発生するのは以下のような理由があります。(あくまで個人が知りうる限りですので悪しからず)
1⃣ 現地の立ち上げや新規案件の立ち上げのためにとにかく軌道に乗るまでに人手が要る
2⃣ 若手のキャリアアップのために短期的でもいいから駐在をさせてやりたい(駐在はいつでも機会があるわけではないため)
3⃣ 今まさに業務のピークで、ピークを乗り越えるために / 万が一何かあったってはまずいので人手が欲しい
4⃣ ピークが過ぎて、主戦力を担っていた人間はお役御免にしたいため、最後の仕舞いだけに変わりが欲しい
5⃣ もともといた人や手配していた人が急遽いなくなってしまった・都合が悪くなったために、応急処置的につなぎの人間が欲しい
こういった場合、はじめからある程度長い期間いることが前提の駐在とはだいぶ状況が異なります。
それでも短期的とはいえ、駐在員と同等の賃金を得ることが基本的には可能になります。
残念ながら短期駐在では住民税や日本の家賃等の支出を減らすことは難しいですが、企業によってはこういった場合の駐在だと駐在員用のアパートメントではなく、長期滞在者専用のホテルがあてがわれる場合があります。
そうなれば朝食・夕食つきだったり、ランドリー利用は原則無料になったり、ホテルグループによってはかなりの額のポイントを獲得できるなど、長期的な駐在員よりも不要な支出を抑えることが可能になる+意外な特典を受けることもあります。
ホテル住まいは精神的に落ち着かないのでマイナスな面もありますが、それでも自分でこなす家事が少なく済むと考えれば非常に気が楽になるのです。
短期海外駐在の破壊力:そもそも駐在するのに最低限の準備で済む
前回の記事で、海外駐在の中で実は1番損なのはちょうど1年くらいの海外駐在と記載した理由がここにあります。
駐在は大概予定より多少前後することが多々あります。それは案件が少し長引いたり、引継ぎに時間を要したりと理由は様々ですが、それでも年単位で大きくは原則ありません。あくまで原則ですが。
よって1年前後の駐在が確定した場合、独身であれば通常支出を抑えるため・管理ができないために家を引き払ったり、家族がいれば年間レベルの予定を調整をしたり、現地での生活のために色々とそれなりに準備が必要となりますが、短期的な海外駐在にはそういったものがありません。あっても限られます。
ちなみになぜ“1年前後の駐在が1番損”というのはこうして頑張って引き払っても、帰国したらまたすぐに家を探したり、家電を廃棄していたらまた購入したりと、実は出費が多くなるためです。(* ただし、企業によっては、会社都合のためにトランクルーム代だけは出すよといったこともあります)
人間はおもしろいもので、経験上言えますが、“1年”と言われると色々と入念に準備をしますが、短期的な海外駐在、例えば“4か月”と限定されると色々と諦められるものです。
また現地での不要な付き合いも最小限に抑えても問題がないのもプラスです。
短期海外駐在の破壊力:短期駐在は断捨離の絶好の機会
短期駐在は個人的には家の断捨離の絶好の機会です。私は以下のようなことを短期駐在の際には徹底しています。
● まだ着れるけど捨てるほどでもない服や靴、カバンをあえてすべて持っていき、現地で着潰して廃棄する
● 日用品・消費財の余りや保存食で期限が迫っているものを持参して、現地で消費する
● 上記のように持参したもので最大限やりくりし、現地で不要な支出を最大限回避する
● 読みたかったけどなかなか手が出なかった本や教材を持参して、現地の休日に集中して消化する
● 途中の帰国休暇が存在しない・帰国後も長く休みを取るわけではないので、得た収入をそのまま確保する(浪費にまわさない)
案外日本で生活、特に一人暮らしをしていると今の状態で問題なく生活できているため、着なくなった服や履かなくなった靴、買っておいたが消費する機会がなかった保存食や調味料、もう替え時がきているが踏ん切りがつかない消耗品(タオル、歯ブラシなど)、学生時代からなんとなく残しておいてあった文房具などがそのままになっていたりしませんか。
私はそういうものをこういった短期駐在の機会を利用して、パッキングに盛り込み、一気に断捨離・刷新することにしています。こうすることで準備に不要な時間やお金を費やすこともなく、部屋も片付くので非常に効果的です。
人間はおもしろいもので、長い駐在を経験していると途中途中の帰国休暇でまた稼げると考えて大きく浪費したり、帰国後に長期休暇を取得して、頑張った見返りに散財を繰り返したり、身の丈に合わない車や家を買ったり借りたりしてしまうのです。
実際のところ私の世代というよりは、私よりも1つか2つ上の世代がこれに当てはまりますが、私の世代にもそれなりにこういったことをする人は出てきます。
これが短期の駐在だとそういう機会自体も制限されるので、精神面はさておき、収入面から言えば大きくプラスになるのです。
以上から収入面・支出面から言えば、実は短期的な海外駐在も数こなせばバカにできないと言えるのです。
短期海外駐在の破壊力:投資の継続・追加注入には適している
短期駐在が良い点として、いままので生活をぎりぎり維持しつつも駐在が出来る点です。
本記事は実体験に基づいて記載していますが、若くして駐在をする場合も家族がいる場合もそうですが、短期駐在であればほぼ生活にぎりぎり影響を及ぼすことなく、赴任・帰任が可能です。
もちろん当方もはじめての駐在の時には緊張して入念に準備したものですが、いまとなっては2、3か月程度ならスーツケースにいま部屋にあるものだけ詰め込んですっといけるレベルです。
つまりは継続的な投資や自分だけのスモールビジネスを本業以外でされている方々が気になるのは、一度駐在してしまうとそういったもの途切れてしまうことです。
ですが、短期駐在ならあまり心配せずにいけるので適しています。もちろん長期的な駐在であれば事前準備は欠かせないということです。
幸いにもいまの時代であればスマホとタブレットもしくはノートPCさえあれば、世界のどこでも自分だけの作業が継続できるのです。
海外出張はマイルと経験は得られても、金銭的にはあまりお勧めできない理由
続いて、海外出張についても実体験をもとに少し掘り下げていきます。私は欧米アジアと10か国前後の海外出張の経験があります。
現在大学生で海外出張に多少の憧れがある人にとってはある意味有益な情報になるかと思います。
海外出張の破壊力??:実はそこまでプラスにならない、というか下手したら収支がマイナスな海外出張
実はカンダの中では業務上海外出張は一番損なものだと考えています。感覚的には、海外駐在>国内出張>国内赴任>>>海外出張、くらいです。
特に1週間程度の出張であれば、可能な限りWeb会議で済ませられないかを模索します。
というのも、ざっと思いつく限り、
● 何より仕事の面で出張準備(移動手段、通信手段、現地での仕事の調整)が大変
● そもそも移動自体に時間がかかるため、時間を費やすうえに疲労が溜まる
● 手当も限られるうえに現地での出費も馬鹿にならない(駐在員よりも手当が限られる場合が多い!)
● 日本のオフィスは通常稼働しているため、下手したら休みも削られかねない
といった具合に、飛行機のマイルと仕事上の経験は得らえても決して、大きなプラスにはならないからです。
これも“あるある”ですが、駐在員がいるところに出張した場合、駐在員は駐在員でこちらに色々と期待するうえに、現地で出張者が来たことを口実に外に繰り出そうとしたりもします。
もちろん善意でもてなしてくれる人もいますし、出張の目的にもよりますが、なかなか出張者する側は忙しい合間を縫ってきている場合は大変です。
海外出張の破壊力??:体調を崩しかねない海外出張
これは頻繁に飛び回ることが前提の営業だけでなく、限定的に出張する技術屋も当てはまることで、忙しい合間に無理して海外出張をして現地で体調不良になったり、帰国するまでは気が張っていてなんともなかったのが帰国した瞬間に倒れて緊急入院した人がそれなりいます。
こういったこともあり、私自身は海外出張ではかなり体調管理には気を付けています。
海外出張では仕事へは最大限の労力を尽くしますが、それ以外は決して無理をしないようにしています。食べ物やお酒も決して我慢して食べたり飲んだりしないようにしているのです。
つまりは少し体調が悪い、悪くなりそうな気配があれば付き合いが悪いと思われようとすぐにホテルに引っ込んだり、休日を挟む1週間以上の出張でも外出はできるだけ避けて、自分の業務・生活を最優先にします。
また、出張であればスーツケースにも余裕があることが多いので、自分にとってストレスにならない食事(ウィダーや気に入っているインスタント食、カロリーメイト、ティーバッグなど)を必ずもっていきます。限られた時間で確実に成果をあげなくてはいけない出張がもっとも準備に手間がかかるのです。
これも実体験ですが、ある若手社員が出張し、現地の社員に誘われて出張ではじめての休日に遠出をしたところ、休日明けに体調不良でダウンしてしまい現地責任者が激怒して本社にクレームしたというのを目の当たりにしました。小さいことで言えば、来てそうそう時差ボケもある中で深酒し、打ち合わせに遅刻したなんてのはダメな典型です。
こんなこともあって決して海外出張はいいことばかりではないのです。
また最近は会社のコストカット対策のために、より安い航空券を手配するよう会社から求められ、長時間のフライトであっても日系ではなく外資系の航空会社を利用せざるを得ない状況にある場合もあり、海外出張はこれからどんどん削減されていくものだと感じています。
まとめ
・短期的な海外駐在も大幅な支出減は望めなくとも、数をこなせば大きなプラスが得られる
・短期的な海外駐在もうまく利用すれば、生活に影響を出さずに大きなリターンが得らえる
・海外出張はむしろマイナス面が少なくない。とにかく体調管理には最大限の注意を払う
余談
【それでも海外出張を繰り返して上級会員に!】
上記の通り、海外出張は決しいいことばかりではないですが、それでもマイレージサービスの上級会員になるためには必須です。
カンダ自身も出張が繰り返された年があったことで、上級会員になることができました。
これがあるだけで、その後の出張ではボーナスマイルを受け取ることができるため、以前よりも多くのマイルを受け取ることができるだけでなく、格安航空券を手配して、プライベートの旅行でもラウンジを利用できており、とても満足していますので非常にオススメです。
ちなみに多少もったいないマイルの利用方法ではありますが、今やマイルを利用してカードの年会費を支払うこともできるのです。なので実質カンダの場合は、上級会員の維持には一円も払っていません。
参考になれば幸いです。皆様が小金持ちになることを祈って。
カンダ
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