今回は前回に引き続き、サラリーマンエンジニアの投資・資産運用は二番煎じでいいと割り切ることが大切な理由と実践について記事にしていきたいと思います。
今回は実践編です。ネット証券による投資を今年から開始・継続しているカンダが、実際にどういうプロセスを踏みながら投資・資産運用をしているかの詳細を記載していきます。
【前回記事:理由編をまずご一読ください】
サラリーマンエンジニアにの投資・資産運用はネット検索力とPCスキルをフル活用して仕組み化する
前回の記事にて、サラリーマンエンジニアの投資・資産運用は二番煎じでいいと割り切り、継続しつづけることに意味があるという理由について記載しました。
今回は、その実践について順に嚙み砕いていこうと思います。
標準的な目標利回りとその投資対象を知る
投資を実践するにあたってまず理解する必要があるのは、巷で最も有名な投資手法である投資信託のインデックス投資は資産形成・資産拡大に有効であって、日々のキャッシュフローを改善することにはならないということです。
つまりどれだけいまこの瞬間たくさん含み益が出たとしてもそれは仮想的な利益であって、売却してはじめて事実になるということです。
よって、キャッシュフローを増強するためには配当金・分配金を出す投資対象を選択する必要があるのです。
以下のように標準的な目標利回りとその投資対象の例を提示します。
1⃣ 配当利回り:2 ~ 3% ⇒ 債券ETF+高配当ETF [特徴:ローローリスクローリターン / 調整・購入・売却にかける時間も少ない]
2⃣ 配当利回り:3 ~ 4% ⇒ 高配当ETF [特徴:ローリスクローリターン / 調整にかける時間も少ないが、株式が対象であるため1⃣よりも暴落リスクはある]
3⃣ 配当利回り:4 ~ 5% ⇒ 高配当ETF+個別株やREIT [特徴:ミドルリスクミドルリターン / 個別株やREITを抱えるため調整にかける時間はある程度必要]
4⃣ 配当利回り:5% ~ ⇒ 個別株やREITのみ [特徴:ハイリスクハイリターン / 個別株やREITでしか構成していないため調整にかける時間は必要]
[注記:以下の点をまず良く頭に入れておく必要があります]
・利回りを求めるほど元本割れのリスクは高まっていく
・利回りを求めるほど日々投資にかける時間は必要になっていく
・利回りを求めるほど売却戦略が難しくなっていく
これを知ればおおよそ自分がどういったポートフォリオを組めばいいのかわかっていきます。20代・30代であればリスクと時間をかけて若いうちから3⃣や4⃣に取り組んで仕組み化しておけば、将来的に小金持ちになれる可能性が高まっていきます。
実践:サラリーマンエンジニアの実例
実例として、私は3⃣を採用しています。理由は以下の通りです。
・1⃣と2⃣だけでは求めるリターンが得られない
・すべてを個別株やREITに入金できほど自分のリスク許容度が高くないが、すべてをETFにするほど低くない
・また十分に分散できるほどの資金力がない
・同時に、分散して投資した際にそれらを日々評価・検討する時間が取れない(取れるようになるほどの力が現状ない)
実践:サラリーマンエンジニアならネット検索力とPCスキルを使って仕組み化する
エンジニアであれば大なり小なり普段の業務でネット検索から文献調査・内容検討、エクセルやアクセスの使い方が十分に身についていると思います。
つまりはその能力を投資・資産運用にそのまま転用するのです。具体的には、
①最低限の知識・情報を書籍から学び、エクセル等のPC上に入力し、まとめる(個人的には数冊は読みこんで、プラスになる情報をPCにまとめる)
②有益な情報を発信している方・自分が求めるやり方と同じ・似た手法とポートフォリオを組んでいる方の情報をネットで検索し、まとめあげる
③少額から投資を開始し、継続的にモニタリング、②で参考にした成功している方々の情報と自分が投資したものに関する情報をとにかくタイムリーに収集し、トレースする
④毎週自分の投資状況をエクセルで管理する。データはネット証券口座であれば簡単にDLできるため自分でデータを入力したりする必要はない
なぜこういった手法が成り立つのかというと、
いまや雑誌やネットニュース・Youtubeでおすすめされている銘柄や手法・ポートフォリオをGoogleで検索かければ、その銘柄や手法・ポートフォリオを細かく評価・査定しているブログは山ほど出てきますし、最新情報はTwitterで発信されているからです。
そのため最低限の知識や手法を数冊の書籍や動画で繰り返し学んだら、さっさと証券口座を解説し、少額からはじめてみるのがいいのです。
証券口座を開いたら、上記のような①成功者の手法、②評価・査定している記事、③証券口座での銘柄の最新情報、をすべて並べ比較し、買うかどうかを判断する、なんなら少額であれば買ってから考えればいいんです。
言ってしまえばはなから大成功を目指さないと割り切ってしまえば、一から企業分析する必要などなく、成功者の背中にのっておこぼれをもらうくらいの気持ちで進めていけばいいとカンダは考えています。
もっというと、成功している人が例えば年利6%を得ているのであれば、一般的な個人投資家である我々ははじめから7掛け・半分程度の成果でいいと割り切り、出来る範囲でマネをすればいいだけです。
結果としてそれが3%になるのか、それともたまたまうまくいって5%になるかは誰もわかりませんし、わからないものに悩んで動き出さないとリターンは0です。むしろ税金の増加やインフレで目減りしている状態になっていっているのです。
また、失敗する人の典型として、成功している人と同等もしくはそれ以上を求めるが故に知らずにギャンブルをして失敗する、もしくは誰もわからないことに悩んだり・考え込んだりして固まってしまい、動き出せない状態に陥るのです。
繰り返しますが、一般人ははじめから成功者を上回ることを目標に掲げること自体がおこがましく、まずはマネをしてどれくらい近づけるかを試し、求めればいいと割り切るべきです。
もちろんこれを実行するにはそれだけの投資ができる投資元本を得る必要があります。
そのためには一般的なサラリーマンエンジニアであれば、かなりの時間を会社に捧げる、倹約に努める、十数万円を投資に関わる勉強代を支払う必要は避けられません。
また、仕事で疲れていても平日の夜にカフェによって書籍を読んで学んだり、遊びたい気持ちを振り切って土日の時間を割いて勉強にあてることも必要となるでしょう。
ただ、たったこれだけで私は現状30万円ほどの含み益および少額とはいえ配当金を得られているのです。非常にコストパフォーマンスがいいとカンダは理解しています。
もちろんですが、すべて投資はあくまで自己責任です。
失敗しても悔いなく諦められるかまで突き詰める
これは仕事にもつながる話ですが、投資も失敗しても悔いなく諦められるレベルには突き詰め必要はあります。
仕事で例えれば、人に仕事を振るのが下手な人・仕事を振ったにも関わらずいつまでも未練たらしく口出しする人は自分で勝手に忙しくなる・できない人の典型であり、投資でも同じことがいえます。
こういう人の根底には、この人に仕事を任せて失敗したら潔く諦められるかという視点が欠けているのです。
カンダが見る限り、所謂出来る人、仕事を振ったりするのがうまい人はこの見極めがとてもうまい印象があります。カンダもこれをできる限り真似しており、この部下にこういう形で任せて失敗したとしても自分は諦められるな、こういうところだけ定期的に報告してもらえればあとは一任できるな、というところまで突き詰めています。
そうでないとはじめに書いたように未練たらしくいつまでも口出しする、口出しするために人より多くの物に目を通す必要がでてくる、結果的に勝手に忙しくなり、本来やるべきことがおろそかになったり土壇場になって人になってしまうのです。
投資も結局はこれと同じだと今のところカンダは捉えています。
要は、自分が色々と学び・身に付けてきた知識と経験からして、この手法・この人の言っていることは信用ができ、その手法・その人と同じように投資した結果、失敗しても諦められるな、というところまで突き詰めれば自ずと投資を開始・継続できるのです。
そこまで突き詰める努力ができるかどうかが、分かれ目になると考えます。
【実例】カンダの投資手法
最後にカンダが実際に実施している投資手法については以下の通りです。併せて過去記事をご一読ください。
背景として、カンダはいまのところ現在の本業を辞めて独立するつもりがないので、上記のような配当金・分配金狙いのキャッシュフロー増強に全振りはしていません。将来に向けたインデックス投資による資産拡大にも毎月積立を実施しています。
・資産拡大(老後資金):インデックス投資による投資信託・積立NISA(税引後に5~6%の利回りが目標)
・CF増強:ETF+米国高配当株+J-REIT(税引後に3~4%の利回りが目標)
まとめ
・まずは標準的な利回りとその投資対象をしっかりと認識する
・サラリーマンエンジニア投資家であれば成功者の肩にのり、それに近づける努力だけに集中する
・いまやおすすめされている投資対象はGoogleで検索をかければ山ほど分析・評価・査定されている。その情報と最新情報を比べれば自ずと答えがでる
・投資を開始したと同時に仕組み化して、とにかく日々にかける時間を最適化する
・自分がこれでトライして失敗したら諦められるところまで突き詰める
余談
【副業と節税による加速装置を求める】
実際に投資をしだして強く感じるのは、サラリーマンエンジニアとして得られる給料によるリスクを抑えた投資では、なかなか大きなリターンは得られないということです。
一方で、ここで大きなリターンを得ようとして欲をかき、信用取引に手を出したり、詐欺にあったりする気持ちもよくわかりました。
そのため、リスクを抑えながらも大きなリターンを得るためには副業による資金力の強化と節税による支出の削減が必要になっていくわけです。
2020年ではなんとか副業+節税の加速装置を得られるように精進したと思います。
参考になれば幸いです。皆様が小金持ちになることを祈って。
カンダ
【あくまで投資は自己責任で:その余っているTポイントで投資してみませんか?【SBIネオモバイル証券】】