個人的には理解ができない
タイトルに記載した通り、一般的な会社員についての見解のため、20代で成功した企業家や資産家などは考えていない。なぜこんなことを記事にしているかというと、割と親しい友人が結婚を機にこうして戸建建売を買ってしばらく経った結果、いろいろ後悔していると聞いたため、当時から知っている身として意見を述べておきたいと思って。(ちなみにそのときも本当に買うのか?大変じゃないのかと浅い知識で話をした記憶がある)
持ち家と賃貸の良し悪しの議論は条件、立場、見方、求めるものによって答えは変わるが、家と物は壊れるものであること
持ち家と賃貸どっちが得かという議論は条件、立場、見方によって、求めるものによって答えが変わってしまうため議論をする気はないが、少なくともわかるのは家と物は壊れるものだと理解して購入を決断する必要があるという話。
私の実家は古めの戸建で、私が社会人になって独立するまでまぁまぁ快適に住むことが出来ましたが、それでも覚えている限りは、
・屋根のリフォーム(それなりに大がかりで1回)
・水回り・トイレのリフォーム(確か2回)
・ガス給湯器の修繕(確か2回)
・壁紙と床の張り替え(それなりに大がかりで1回)
・エアコンの新規取付、交換(複数回)
・庭の手入れ
20年で少なくともそれだけものが壊れたり直したりする必要があった。ここらへんは戸建に住んで家のことに多少気を払っていればわかることだが、案外周りの人たちはわかっていなかったりする。つまりは早く買えば買うほど、早く壊れていくことを理解せずにいるということ。
友人の後悔って?
ざっ聞いた限りは以下の通り、
*広いがゆえに毎週の掃除が大変
*光熱費が高くなりがち
*立地が決して良くないため思ったよりも通勤・生活が大変だった
*家具・家電をちゃんと用意したため、考えたよりもお金がかかった
といったところでした。家具家電は引っ越ししなくていいぶん得したようにも思いますが、個人的に一番大きな損失は立地だと思う。
家族構成も定まらずに安易に購入にするのは家賃の無駄以上に無駄
よくありがちな“資産になるから”、“家賃を払うのがもったいないから”、という間違った認識で買うのは危険だということ。上記の通り、家は適切に保全しないと壊れること、そして災害リスクに対する保険の費用はすべてかかってしまうということ。結局それって家賃と相殺なんではないか?むしろマイナスなんじゃないかと。
これも実家の話になるが、案外大変だったのは敷地の管理。家自体はそれなりにお金をかけて建築したらしく、20年たってもそれほどダメージを受けていたようにも感じなかったが、ブロック塀や車庫のシャッター等は公道に面していることもあってかなり気を遣っていた。
余談『遠距離通勤・通学は損?それとも気持ちのリセットのために必要?』
はっきり損であると言いたい。若くして郊外の戸建を買うって明確な時間のロスだと思うんですよね。もったいないとしかいいようがない。これも某予備校講師が解説していたことでその通りだと思ったことが、通勤時間が長くなるほど明確に減るものは“睡眠時間”と“運動時間”です。
長くなるので、実体験を踏まえて別の記事を書きます。
余談『金持ち父さん、貧乏父さん』
私は遅いデビューだったと思うが、20代後半で『金持ち父さん、貧乏父さん』を読んで、“住む持ち家が資産ではなく負債である”という考えは非常に感銘を受けた。そこから本格的に資産運用について考え動き出したこともあってこの記事を書いている。
まとめ:お金のことだけで賃貸から持ち家に移行するのは危険だよ
カンダ