“〇〇力”とか“〇〇術”とか、“マッ〇ンゼー出身が教える”とか“ノート一枚で〇〇”とか、実践的ノウハウ本が大流行りしだしたころに大学生だったカンダです。また、ドラッカーのマネジメントや、外資金融やコンサルがもてはやされていたころです。
カンダも流行りにのって、ブッ〇オフ的なところや大学図書館で色々な本を借りて読んだ記憶があります。その中でも当時はどうも腑に落ちなかったが、社会人を10年近く経験したことで理解できた“課題解決力”について記事にしてみたいと思います。
この力があれば多くの業務が正確にかつ素早くこなせるようになり、社内で評価を受けれたり、投資をする際にも応用できるため、小金持ちにつながるとカンダは考えます。(前置きが長い)
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そもそも課題解決力とはなにか
これについてざっと記載していきます。
課題解決力とは、業務や物事をどんな手を使ってでも終わらせる力である
上述の通り、つまり課題解決力とは“なにかしなくてはいけない物事を終わらせる力”ということです。字面だけみればそりゃそうだ、と思う人もいれば、ちょっと何言ってるかわからない、という人もいると思います。
なぜこんなことをわざわざ書くかというと、普段我々社会人・サラリーマンが担当する業務というのは必ずしもゴールが明確ではなかったりするわけです。
そのため、よく言う“着地点(ゴール)を設定する”、“落としどころを探す”というタスクがまず発生するのです。
終わらせようにもそもそもどうなったら終わりになる(ゴール)かわからないものは終わらせることができないということです。
特にカンダのような特殊な建設業のエンジニアの場合、契約書がどうとでも取れるような記載であったり、設計図書の詳細が詰まっていなかったり、ひどいときにはそもそも何すればいいかお客さんもわからないような要求があったりするわけです。
それでもそういった事態を収束させていく力が必要、つまりは課題(業務)を解決する、“終わらせる力”が必要ということになるのです。
乱暴な言い方をすれば、相手が納得し、今後に影響を及ぼさないのであれば、やらなくてもいいように事を運んでもいいわけです。
課題解決力は“完璧”を求める力ではない
ここを勘違いしている社会人・サラリーマンが多々存在します。偉そうなことを書かせていただきますが、比較的社内の地位が高い人の中でもわかっていない人が存在するとカンダは感じています。
なにか業務を終わらせるにあたって、すべてを完璧にこなすことなど不可能であり、そもそも不要であるということです。日本人は気質的にやりすぎな場合が多く発生します。その結果、コストと時間が合わず、結局終わらない事態に陥ります。
よくあるのが、まず手順書を作成し、業務にあたり、業務を終わらせるという流れの中で、手順書に物言いが入り過ぎていつまでも実業務に移れないというのはよく聞く話です。
手順書はあくまで手段であって目的ではなく、手順書を完璧にしたところで必ずしも業務が完璧に終わるというわけではないのです。
ここも課題解決力・物事を終わらせる力の重要な視点で、合意された目標(ゴール)を達成(辿り着く)さえすればいいのであって、100点満点・金メッキ・世界新記録は不要です。
にも関わらず重箱の隅をつついて大勢に影響はない、結果は変わらない、あとで少し修正すればいいのにも関わらず、あれこれ言う人が存在し、なかなか話が進まない・手戻りが発生する事態が起こるのです。
こういう人を相手にしても時間の無駄なので適当に受け流すことも重要です。というのも、こういう人たちは社内でも評論家・コメンテーターなんて陰で囁かれる、いわゆる言うことが仕事になってしまっている人の可能性が高いからです。
まとめると課題解決力というのは、
・まず曖昧な目標を明確にすること
・そしてあらかじめ落としどころを探しておいて、相手をうまくそこに着地させること
・そしてどんな手を使ってでもその目標を達成すること
となります。非常にシンプルですね。結局のところ、課題解決力というのは終わらせる力ということなんです。
課題解決力は品質だけでなく時間・コストも重要なファクター
さらに追記していくと、上記した通り、課題解決力には品質だけでなく、時間・コストが重要なファクターになります。(時間とコストは実際には同じものなんですが、一応列記しました。)
カンダは職業柄相見積もりを取ったりしますが、実のところある程度適当でもいいから見積もりを出して欲しいときがあります。ですが、日本の大手企業の方々は実際の業務を準備しきれているのに社内承認フローで止まってしまい、なかなか見積もりが出てこないことがあります。
それに対して、外国の大手企業はこちらの要求はそこまでちゃんとフォローしていない反面、スパッと出してきたりします。あまりに適当なところは相手にさすがにしませんが、出てきてから詳細を詰めることを前提としているのであればこれでも十分なのです。
上記のような場合、日本企業を採用することは出来なくなってしまう可能性が高まってしまいます。
これも重要な課題解決のひとつです。大きな視点で見たときに外してはいけないところとある程度割り切っていいところを見極め、進めることが必要です。
求められていない品質にこだわって、不要な機能満載のガラケーやスマホを出して淘汰されたメーカーがいい例です。
結論
・課題解決力とは業務や物事をどんな手を使ってでも“終わらせる力”である
・評論家やコメンテーターは無視して、推し進める力も時には必要
・場合によってはその業務自体をやらないという結論付けるように運ぶのも一手
・時間とコスト見合いで必要な品質を見極める力が必要
余談
【“課題解決力”には向き不向きは確実に存在する話】
長々と上述した通り、課題解決力というのは何か曖昧な物事を明確にし、ゴール決め・道筋を立て・合意し、Schedule通り予算通りにそれをクリアしていく力です。でも残念ながら経験上全員が全員この力を身に付けられるとはカンダは考えておりません。
毎年のように入ってくる後輩たちを見ていると、こいつは得意だろうな、こいつは向いてないだろうなというのがすぐに見て取れるようになります。
要は、はっきりとしたゴールがあって、そこに向かってコツコツと進んでいくのが得意なタイプと、こんがらがった状態からひとつひとつ紐解いていき、時には衝突しながらもゴールを設定してクリアしていくことが得意なタイプに分かれるというわけです。前者は自分でゴールを設定したり、その道筋を立てていくことが苦手なため、課題解決力というのは低い傾向あります。後者はその逆で高いと言えます。
後者がはっきりとしたゴールがあるような業務を任されても退屈と感じるでしょうが達成する可能性は高いです。その逆のケースの場合は可能性は低いこととなるわけです。カンダの後輩にもこれが非常に苦手な人もいます。
つまり自分がどちらに向いているかを自身で理解・評価し、自分に合った職業・業務を選ぶことが重要です。向いていない業務をやり続けるのはストレスが溜まりますし、評価も受けにくいので。何が幸せかなんてのは個人の価値感でしかないのですから。
参考になれば幸いです。皆様が小金持ちになることを祈って。
カンダ
[後編に続きます]