フットサルがメジャーになれなかった理由は地域コート運営の怠慢か?
いまの30歳前後の人たちは学生時代にどこかしらでフットサルに触れたことがあるんではないだろうか。00年代後期にフットサルブームがあって、当時はサッカー未経験者でも、男女でも楽しめるという触れ込みでフットサルは手軽なレジャーのひとつとして注目されたと記憶しています。デパートの屋上にコートが出来たり、郊外のスーパーや家電量販店の駐車場の一角にコートが出来たり、公営体育館がフットサル用に時間を割いたりとすごい勢いで増えていった覚えがあります。
かくいう私も当時は大学生で、別のスポーツのサークルでフットサルをやりたい人を募っててプレーしたり、ゼミ仲間とプレーしたり、仲の良い友達とチームを組んでOne dayトーナメントに出場してみたりとそれなりに熱中してました。
さて今回の見出しは『フットサルがメジャーになれなかった理由』が『コート運営の怠慢ではないか』というもの。
雰囲気が変わったのはブームが落ち着いた2011年ごろ
当時は社会人と学生が入り混じったチームで月に1、2回トーナメントに出たり、土日のどちらかに個人参加型フットサルに出たりとまだまだ趣味と言えるレベルで継続してプレーしていました。ただはじめた当初よりも明らかに違いが出てきて、以下の3つが顕著だった。
①初心者チームが圧倒的に減り、ほとんど同じ顔ぶれ(ブームが去って、そもそもの新規参入者が減った)
②上級者チームがレギュレーションを守らずに試合に出だした(レベルにあった試合がいいタイミングになく、試合に出ることを優先している)
③コート運営の工夫が感じられない(企業努力が感じられず、値段も特典も変化がない)
雰囲気が変わった当時はまだ自分自身も若かった・周りも意欲があったこともあってチームでいろいろ工夫をしながら楽しんでいたが、年を取って環境が変わるにつれてそれもうまくいかなくなっていった。そうなってくると、少しの無理をしてまでフットサルをしようという気持ちは持てず、あまり積極的に参加することもなくなった。
実際、特に残念に感じていたのが②の上級者チームのレギュレーション違反。②といいながら①にも③にも関連するが、フットサルコートで休日に実施されるトーナメントはレベル別に開催されている一方、実際にはただの目安で誰でも申し込めるため、場合によっては経験者で固めたチームと始めたばかりの未経験者チームが対戦することもあったりする。
誰がまた参戦しようと思うか??
ということ。せっかくの休日楽しもう!と参加したら、経験者が無双してもてあそばれて楽しいと思うのは生粋のドMだけでしょう。ここらへんがフットサルの衰退につながったんではないかなと思っています。
運営側に企業努力が感じられない
一つ目でも記載したようにレギュレーション違反チームがのさばるのは③の運営がよくないからとしか思えないということ。チームで参加したのは実質5、6年間だった思いますが、この件は改善されるどころか、むしろひどくなっていった。
またもう一つあるのが、朝一で試合を始めたにもかかわらずOne day トーナメント(注)が終わるのが昼過ぎだったり、10時開始の15時終わりだったりと、やたらと時間がかかるような運営が横行していたこと。正直、限られた休日の時間を変に拘束されてしまうところにも結構不満だった。
(注)トーナメントと記載していますが、実際にはリーグ戦だったり、敗退チームトーナメントだったりと最低試合数4試合といった工夫はさすがにありました
値段についてもそうである。チーム登録とビジターで分けたり、土日の料金を高くしたりと特にサービスらしいサービスもないのにあれこれお金を取ろうとする姿勢もいかがなものかと感じていた。
余計なお世話だが今後のフットサルについて提言したい
個人的な見解だが、競技派のガチ勢よりももっとエンジョイ派に舵を切って、ブームに楽しんだ元若者、現おっさんが年取ったなりに楽しめる空間を作るのがひとつの策だろう。朝一で集まって12時前にはすべて終わって解散できるような制度も悪くない。
折角いまでもコートはたくさんあるのに利用されないのはもったいないしね。
カンダ